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骨粗鬆症
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病名:骨粗鬆症
骨の量が減少して,骨の構造に変化が生じ,骨折しやすくなっている状態を骨粗鬆症といいます。この病気は加齢につれて発生率が高くなりますが,一般的に閉経後の女性がかかる率が高く,60歳を過ぎると急激に増加してきます。最近,骨粗鬆症の原因が遺伝的素因および若いときからの食生活や日常生活,運動等が関与していること,予防が可能であることが知られるようになりました。
骨粗鬆症は,タンパク質とカルシウムから成る骨の老化現象,すなわちカルシウムの総量の不足から生じる病気です。本来,緻密であるはずの骨に鬆(す)が入り,スカスカとなって脆くなる病気です。初期症状なしで,次第に腰や背中に軽度の痛みが生じます。
主症状
骨は身体を支える他にカルシウムの貯蔵庫としての役割を果たしています。全身の細胞を活性化させるカルシウムは,血液中の濃度がいつも一定に保たれいなければなりません。骨の代謝によって,カルシウムのバランスが保持されています。血液中のカルシウム濃度が低下しますと,骨のカルシウムを血液中へ放出します。その濃度が上がると血液中のカルシウムを骨に取り込みます。しかし,加齢とともに体内のカルシウム総量は減少してきますと,血液中のカルシウム不足を補うため骨のカルシウムは減り続けます。その結果,骨はスカスカとなり脆くなります。老人の腰が曲がったり背中が丸くなるのはカルシウム不足によるもので,これを骨粗鬆症といいます。
高齢化社会の日本は,骨粗鬆症の患者がかなりに増加しています。統計的データによりますと,65歳以上の女性の約半数,80歳以上の男性の2人に1人が骨粗鬆症に罹患していると発表されています。女性に多い理由は,男性と比較して,骨の量が少ないのと,その骨の中に蓄積されているカルシウム量が少ないからです。さらに,閉経に伴って,骨の形成に必要な女性ホルモンの減少が大きな要因となっています。骨粗鬆症の予防の治療薬は,女性ホルモン剤,イブリフラボン,活性型ビタミンD剤,カルシウム剤,カレシトニンがよく使われています。
腰や背中に痛みと重圧感があって,疲れやすい老人は,わずかな外力で簡単に脊椎の圧迫骨折を起すことがあります。この場合,強い痛みを伴います。これは骨量が50%をわった範囲にあるからと考えてよいでしょう。脊椎後彎すなわち猫背となり,身長が短縮するようになりますと,四肢の骨では,肩関節,手関節,大腿骨頸部の骨折を生じやすくなります。
診断
骨粗鬆症の判断はかっては腰痛や骨折をきっかけに下ろされましたが,最近では,骨密度の測定を検診の時に行い,全く無症状の患者でも早期診断が可能となりました。全国にある保健所も骨密度の検診に積極的に取り組みはじめました。骨粗鬆症対策の第一の目的は,骨折の予防にあります。
骨粗鬆症の主なる原因の老人性と閉経後の発症と思われる診断に,X線撮影で背中と腰の骨の中にある骨梁の減り具合を検査します。最近の検査は,骨の単位面積あたりのカルシウムとリンの含有量である骨密度を調べるX線骨密度測定装置により精査が向上しました。
治療
いったん骨粗鬆症になりますと,元の骨密度に戻すことは難しく,骨粗鬆症の治療は,これ以上進行させないことがポイントとなっています。骨粗鬆症の治療はカルシウムの吸収を改善するビタミンD剤,骨からカルシウムの溶出を防ぐ女性ホルモンの剤=エストロゲン,そしてカルシウム剤の服用といった薬物療法が基本となります。また,ビタミンDやカルシウム,タンパク質を十分にとる食事療法も行います。さらに運動による刺激が骨にカルシウムの吸収と蓄積を促すので,日常積極的に身体を動かすことが大切です。
骨粗鬆症の予防は,カルシウムの摂取量を増やす,適度の運動をする,禁煙をする,アルコールの多飲禁止を若いときから実行していれば予防はある程度可能です。
骨折の大部分は骨密度の減少の結果から骨が脆弱となって生じるので,骨密度を高めるか,維持する必要の療法が実施されますが,慢性の腰痛除去も必要です。


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