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尿路結石
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病名:尿路結石
腎,腎盂,尿管のある上部尿路と膀胱,尿道のある下部尿路のいずれかに結石ができた状態が尿路結石症です。
主症状
腎結石は腎臓内に存在する結石です。腎杯に発生する結石は原因不明な点の多いものですが,その誘因となる基礎疾患が見出されることもあります。第一の誘因は尿路通過障害です。
尿はスムーズに流れるものですが,尿路に奇形,狭窄,腫瘤などありますと,尿の停滞が起こり,結石ができやすくなります。第二は,尿路感染症です。細菌の中には,尿中の尿素を分解してアンモニアを生成し,リン酸マグネシウムアンモニウム結石をつくるものがあります。第三は,内分泌・代謝異常です。副甲状腺に腫瘍ができて,副甲状腺ホルモンが大量に分泌されますと,尿中にカルシウムとリンが排泄され,リン酸カルシウム結石を形成します。尿酸の代謝異常により,腎臓からの尿酸の排泄が高まると,尿酸結石ができやすくなります。また,先天異常のシスチン尿症ではシスチン結石ができやすくなります。第四は,長期臥床です。長い間寝たきり状態にありますと,カルシウム代謝に異常をきたし結石ができやすくなります。第五は,食事,薬剤の影響で,動物性タンパクの大量摂取は尿中の尿酸をふやし,結石を作りやすくします。緑内障の治療薬などの副作用で尿路結石ができることもあります。
尿路結石の主症状は血尿と疼痛です。尿管結石では疝痛発作と呼ばれる突然の刺すような痛みが代表的です。我慢できない痛みに悲鳴をあげる人もいます。排尿中に激痛もあります。尿路結石の痛みは主に右側腹部です。実際に結石のある場所よりも下側へはしる放散痛も特徴の一つです。放置しますと,腎臓機能が低下したり失われることもあります。
診断
問診や尿検査,血液検査によって,結石のできたおよその場所が推測されます。確定診断の決め手となるのは,結石の位置を正確に確認できる腹部単純X線撮影や超音波エコー検査ですが,尿管結石の場合,エコーでの描出ができません。直径2ミリ以下のごく小さい結石は,ヨウ素などの造影剤を静脈に注入してX線撮影を行う排泄性腎盂撮影や膀胱撮影などで位置を確かめます。純尿結石やシスチン石などはのX線陰性結石はCTで確認します。
治療
尿路結石の治療は体外衝撃波結石破砕法が普及しています。それまでは開腹手術により結石を取り出していましたが,現在,開腹手術は滅多にいたしません。
衝撃波を発生させる方式によって次の3つがあります。
@水中で放電させる火花放電方式
Aセラミックの圧電素子に電流を流す圧電変換方式
Bコイルに磁界を発生させる電磁変換方式
体外衝撃波結石破砕法は,破砕力のある音波で,これを結石にあてて砕くというものです。人間の体はほとんどが水分ですから,衝撃波は身体の中を通り抜けて結石だけを破砕してしまいます。そして破砕された結石は,尿と共に体外へ排出されます。患者への負担はなく外来で治療が行えることもあります。
最近は,内視鏡を用いる尿路結石治療も発達しています。腎臓内にある結石を取り出す経皮的腎石砕石術と,尿管や膀胱,尿道などの結石を取り出す経尿道的尿管砕石術が代表的なものです。しかし,体外衝撃波破砕法の普及は,腎盂鏡による経皮的腎石術の急速な進歩をも上回ってきました。


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