Microsoft® Visual Basic® Scripting Edition
便による検査
 健康管理目次 
 前ページ | 次ページ 


便による検査とは ?
食事をとれば必ず排便があります。便は,食べ物のカス,消化液,消化管上皮,大量の細菌などのまじったものです。その便を検査すると,消化吸収の状態,消化管の病気,寄生虫の診断に役立ちます。特に,潜血を検査すると,食道・胃・十二指腸など消化器上部のガンや潰瘍による出血や大腸の病気による出血の有無をみる検査として重要な検査となっています。
便検査
次の表は便検査の関連事項を要約したものです。

便検査関連 内容
性状 便の硬さは含水分の量に影響されます。便秘がちは硬くコロコロし,消化器の吸収不良や腸炎では軟便・水便になります。色は,胆汁分解物の混合で黄褐色。胆石や胆道の悪性腫瘍によって胆道閉塞があると灰白色になります。胃潰瘍や十二指腸から大量出血あるとコールタール様の黒色または黒褐色となります。結腸や肛門からの出血では,便に真っ赤な血が混じります。大腸の炎症や過敏性大腸症候群では,便に大量の粘膜が混じります。また,大腸の炎症や潰瘍では,膿が混じることがあります。便は,肉眼的によく観察できるものです。
寄生虫検査 衛生環境のよくない頃は回虫などの寄生虫症が多く,小学校で定期的に便をとって寄生虫の検査をしていました。衛生環境はよくなったが,海外からの生鮮食品の輸入も増え,便による寄生虫の顕微鏡検査は現在も必要です。
便潜血検査 日本人の肉食中心の食生活の変化は胃ガン減少,大腸ガン増加となり血液の便中への混入を調べる便潜血検査が有効な検査となっています。大腸ガンの場合,10mmくらいの小さい早期ガンでも半数近く陽性となります。集団検診・人間ドックでも早期大腸ガンの検査のひとつとなっています。
便細菌検査 腸管内の常在菌(大腸菌,エンテロバクターなど)は人間と共生していますが,便細菌検査は赤痢菌,サルモネラ,病原大腸菌,腸炎ビブリオなどの病原菌が検査の対象となります。
各項に関連する詳細は,検査値の正常と異常の検索を参照してください。